イグニッションリレー点火強化
〜点火電力の確保〜

  排ガスが異様にくさい!
そしてやけに黒煙を噴きやがる・・・。
おかしくなりだした時期は、フルトラに交換した直後。
すると当然、考えられる原因は電気が一番怪しい。

まさかフルトラにしたことによって電圧降下?なんて、無いだろうと勝手に決め付け、とりあえず原因の考察へ。

フルトラに交換時、手を加えた所を洗い出す。

1、フルトラデスビに交換(新品)。
2、イグニッションコイルを大型のものに交換(中古)。
3、バッテリーをトランクへ移設。

  1について。

新品のため、機器には問題が無いと信じることに。
これでこやつが原因だったら・・・怒!です。

  2について。

原因としては考えられなくも無い。
ただ、あまりイグニッションコイルが壊れると聞くことも少ないので、どんなもんかなあ。
それに、一応エンジンは動いているわけだしねぇ。

  3について。

とりあえず電圧のチェックを実施。
バッテリーのターミナル電圧は13.7V(エンジン始動時)
既にショボイ・・・。

バッテリーからエンジンルームへの配線は、溶接機用?の14mm(38sq)で飛ばした。
そして配線を飛ばした先をセルに直結。

しかし、そのセルの+−間の計測でも13.7Vなので、バッテリーターミナル部と変わらず。
よって、電圧降下はほぼ無し!



あれ?ここで電圧が落ちてしまってると思ったのに・・・。

バッテリーの移設が問題では無いのかな???
  このまま各部の電圧をチェックしたら以下のとおり。

バッテリーターミナル部13.7V
セルモーター部13.7V
イグニッションコイル1次側+〜ボディ間10.0V。




んっ?10.0V?!!!
  とりあえず原因ははっきりして、よかったよかった。

でもなんで?!原因候補の3項目をどうこうして、
イグニッションコイルへ入る配線が抵抗UPってあり得るの?

まあいいや。あとで調べよう。・・・。

とりあえず対策の実験として、仮配線を作ってみる。

といっても方法はイグニッションコイルの1次側に
なるべく高い電圧を引いてくればよいだけなので、
セルモーターの+接続部から、イグニッションコイルの
+へ直結するだけだけどねぇ。

画像の赤丸の部分同士を直結させた感じ。
  結果。

電圧は13.7Vまで上昇(まあ当然)。
問題の火花なんだけど・・・

強くなりました!!!

2次側の電圧を実測したわけではないけど(これも当然)
プラグキャップからプラグのターミナルナットまでの火花の飛び方が明らかに違う!

今までは約4mm離すとスパークが途切れてた所が、
今回は約8mm離してもスパークが飛んでた!
火花の太さも確かに太くなってる(確実に目視で分かります!)。

ここまで変わると気持ちがいいね〜。
  問題点が2つ。
1つ目は問題の発生は1回だけだったので、たまたまなのかもしれないけど。

セルを回したときに、セルの周りが悪い(?)時があった。
イグニッションコイル+に直結したため、電気がそっちにも持っていかれてしまうため、本来セルに欲しい電流が食われてしまっているのかなぁ?

でも、症状は1度っきりしか出てないんだよなぁ。
  もうひとつの問題はなんでこのタイミングでスパークが弱くなってしまったのか?

特にイグニッションに入る配線までは、以前から全く変更を加えてない。
ならば、このタイミングで突然火花が弱くなるとは考えにくい・・・。

いったい何が原因なのかなぁ。いまいち納得できない感じ。
  気を取り直して、対策を施すことに。
どうすれば解決するかは実験済みなので、
配線を追加することに。

←は、いつもお世話になっている、エーモンのリレー。
こいつの信号線を既存IGNの+へ入る端子から取る。
信号のアースはボディへ。
  主電源は、バッテリーターミナルから取りたいけど、トランクから新規配線(しかも+電源)を引くのは面倒&ショートが心配。
だけど本来なら、できるだけ上流から取りたい。

よって、セルに入ってくる+端子から取る。
他の追加リレーの主電源(黄線)も同じ所から取っているので配線がブサイク・・・。
  イグニッションコイルの+へ接続。右の青い線がそれ。
でも青ってちょっとイメージが・・・。

そのうちやり変えよう。
  リレーの取り付け位置はいつもの所へ。

一番右のものが今回追加したリレー。

こいつもエンジンルームの景観を損ねる大きな要因になってるので、でいつか室内へ移動したい・・・。

試運転後、各部を確認したときのご報告。
え〜と、まずは・・・

黒煙:大分減りました。
ガスの臭い:もかなり減った感じ。

火花が強くなったことによって、今まで燃えきれてなかったガソリンを
燃やせているのだろう。火花が強化されたことによって、各部に
その降下が出てる様子でした。よって、その他の効果として、

プラグ:びっしり付着していたカーボンが
一気に燃えた感じ。むしろ
焼けすぎ気味。プラグの熱価を
あげるか、ガソリンを濃い目に
振るか検討中。フィーリングが
良くなるならガソリンを濃くしても
いいかなあ?

エンジン出力:トルク感が増した感じ。特に
低回転時に恩恵を受けている感じが
あった。昔YAMAHAのSR400にホットワ
イヤー&トルクマスタープラグを付けた
時と同じような効果があったように感じる。
これも点火系の恩恵ですねぇ。

アフターファイヤー:一気に消えた。
アイドリング時とアクセルオフ時(エンブレ時)に
結構パンパンいっていたのが改善された。
今まで排気管内に流出していた未燃焼ガスが
多かったんだろうな。

とまあ、上記のような感じでいい事尽くめでした。

原因について後からいろいろ考えてみたのですが、イグニッションコイルの
+から、コンプレッサリレーのON信号と燃料ポンプのON信号を取っているので、それが原因かも。
でもそれはフルトラ云々の以前から取っていたわけだし、突然不調になった原因とは考えにくい。

本当の原因が曖昧なのがなんとも腑に落ちませんがまあ良しとしましょう。